ロシアの大文豪トルストイが自書「懺悔」の中でこう言っています。

船にのって波のまにまに漂わされている人が
『どこへたどり着いたらよいだろう』という最も大事な唯一の問いに対して、
まともに答えず『なあに、どこかしらへ持って行ってくれるよ』
と答えるのと全く同じだ。

そして、トルストイは

我が生存の意義は如何？
そんな意義なんてものは何もない。

我が生活からいかなるものが生まれて来るか？
何にも生まれて来ない。

何故に存在するところのすべてのものが存在するのか、
またこの私は存在するのか。存在するから存在するのだ。
こういう解答しか得られない事を私は悟り得たのだった。

そして、

人生は無意味なものである。これが真理だった。
自分の前には滅亡のほか何物もないことを発見したのである。

こう結論付けました。

確かに、我々の生きる目的は子孫に自分の遺伝子を受け渡すことしかないのでしょうか。
生命のDNAにはそう刷り込まれているのでしょう。

しかし、文化を持つ我々にはそれは存在する意義にはなりえないのです。

楽しく過ごす為、自分の快楽の為、仕事の為、家族の為。
それは、存在する意義ではなく、方法論です。

私はあなたたち2匹に存在する意義を与えるでしょう。
私に支配されるモノ、道具であるということを。